SAI社、日本での実証試験に向けAutoFlight社の空飛ぶクルマを購入

【東京】

 サンワエアロスペースインダストリー株式会社(本社:東京都港区大門、以下SAI社)は、日本における次世代航空業界の未来を拓く重要な一歩として、AutoFlight Group社(上海、中国/欧州型式証明センター、ドイツ/ビジネス・センター、米国)の空飛ぶクルマ(eVTOL:電動垂直離着陸機)V2000CGを購入しました。

 空飛ぶクルマは、分散推進方式などの革新的な航空機デザインとモータ/バッテリーによる電動推進システムを組み合わせることで、より効率的でエコ・フレンドリーかつ大衆的な航空輸送を実現することが期待されています。

 また、2025年大阪・関西万博で空飛ぶクルマの飛行が予定されている日本では、万博後の社会実装への期待が高まっております。SAI社は万博後の空飛ぶクルマ・ビジネス実現に向けて、いち早くV2000CGの試験飛行を実施し、様々な課題を洗い出し、その解決のため研究開発を進めてまいります。

 同実証試験飛行は、技術の信頼性と運用の実用性を確認し、広く日本のパートナーのみなさまと商業運用に向けた道筋を築くことを目的としています。日本における、空飛ぶクルマの発展に向けSAI社は、これからも貢献を続けてまいります。

<V2000CG機体について>

・使用用途:貨物輸送モデルおよび旅客モデル。旅客モデルでは5席(非常用操縦席含む)

・操縦方式:オートパイロット(2重冗長設計)および地上監視・非常対応システム

・機体性能:巡航時速200km、航続距離約250km、最大離陸重量1.5トン

・推進方式:バッテリーによる純電動方式

・デザイン:13プロペラを装備するリフト・アンド・クルーズ型。主翼とツイン・ブーム。

・安全機能:分散型電気推進装置 (DEP)を搭載し、冗長性により飛行の安全性を提供いたします。 DEP とは、航空機に複数のプロペラとモーターを搭載し、1 つ以上のプロペラまたはモーターが故障した場合でも、ほかのプロペラとモーターで航空機を安全に着陸させる技術を意味します。

・AutoFlight社の貨物タイプは、2024年3月22日に中国民用航空局(CAAC)から型式証明(TC)を取得しました。1トンを超える無操縦者航空機*として、世界で初めて型式証明**を取得した機体です。

*   無操縦者航空機とは、パイロットが搭乗せずオートパイロット(自動操縦装置)と地上監視システムを使って飛ばす航空機のことです。なお、パイロットが乗れない構造の機体は、無人機(俗称ドローン)と呼ばれており、無操縦者航空機とは別の法的カテゴリーとなります。

** 型式証明とは、政府機関が定めた「航空機が安全に飛行できることを証明する試験」を通過したことを証明するものです。

本リリースに関するお問い合わせ先:

SAI社:担当 小池

Homepage:www.sanwa-aero.com/contact/

Email: info@sanwa-aero.com

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